SQL 5章 データの参照
- 5.1. SELECT によるデータの参照
- 5.2. 条件付き参照
- 1. 不等式を使った述語
- 2. ブール演算子を使った述語
- 5.3. 特殊演算子
- 1. IN 演算子
- 2. BETWEEN 演算子
- 3. LIKE 演算子
- 4. IS NULL 演算子
- 5.4. 集約関数
- 5.5. グループ化
- 1. GROUP BY 句
- 2. HAVING 句
- 5.6. 並べ替えと名前付け
5.2. 条件付き参照
SELECT 文では WHERE 句を用いることで条件を付けてデータを参照することができます。WHERE 句には述語を定義することができます。述語とは、テーブルの行を TRUE, FALSE または UNKNOWN と評価する式のことです。SELECT 文ではテーブルから述語が TRUE である行のみを抽出します。
例えば、受注表から顧客コードが '003' の商品コードを参照したい場合は次のように SQL を記述します。尚、分かりやすいように顧客コードも表示するようにしてあります。
-- sample.12-1 --/* データの参照 */ SELECT 顧客コード , 商品コード FROM 受注表 WHERE 顧客コード = '003' ;
/* 実行結果 */ 顧客コード 商品コード ───────── ──────── 003 101 003 101 003 103
5.2.1. 不等式を使った述語
述語に等式を利用したもの以外にも,不等式などの関係演算子を使用することができます。SQL は次の関係演算子を認識します。
= | 等しい |
> | より大きい |
< | より小さい |
>= | 以上 |
<= | 以下 |
<> | 等しくない |
等式の場合にも言えることなのですが、比較に NULL が使用された場合は、これらの演算子も全て UNKNOWN となります。
次のサンプルは、受注表から受注個数が 20 より大きい顧客コードと商品コードを調べるものです。尚、分かりやすくするために受注個数も参照しています。
-- sample.12-2 --/* データの参照 */ SELECT 顧客コード , 商品コード , 受注個数 FROM 受注表 WHERE 受注個数 > 20 ;
/* 実行結果 */ 顧客コード 商品コード 受注個数 ───────── ─────── ─────── 001 102 30 001 102 25
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