SQL 2章 SQL
2.4. SQL の利用方法
SQL を用いて RDBMS を操作する方法は幾つか存在します。
- モジュール呼び出し
- C 言語などの言語から SQL 文によって作成されたモジュールを呼び出すことでデータベース操作を実現します。モジュール呼び出しは、通常 CALL 命令によって親言語から呼び出すことが可能であるため、それぞれのモジュールを独立した形で作成することが可能です。
- 静的 SQL
- 親言語側のソースプログラムに直接 SQL を記述する方法で、埋め込み SQL の一種です。親言語プログラム側の SQL 構文を用いることで実現します。この方式は現在では多くの RDBMS で実現可能ですが、一度親バイナリへ埋め込んでしまえば、その SQL には変化がないことから静的 SQL と呼ばれています。
- 動的 SQL
- 上の静的 SQL に対して動的 SQL は、親言語の実行時に SQL を生成する方法で、用途に応じた SQL をその都度生成できることから、静的 SQL に比べると汎用性があります。
- 直接呼び出し
- 直接ユーザが命令として発行することで RDBMS の操作を行なう方法です。
実際に直接 SQL を RDBMS に発行するには、RDBMS に付属するコマンドラインツールなどのソフトを使用します。コマンドラインツールは、一般にはテキストエディタに似たウィンドウが開き、このウィンドウ内に SQL を入力します。
コマンドラインツールはこれを解析し、翻訳するとともに、この情報を RDBMS へと引き渡します。一方、RDBMS 側では指示された命令に応じたデータベース操作を行ない、その結果を通知します。コマンドラインツールでは、これらを同画面上に表示することで対話的操作を実現しています。
(実習課題1)
SQL の利用方法にはどのようなものがあるか? それぞれについて説明せよ。
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