SQL 2章 SQL
2.2. SQL とは
SQL とは Structured Query Language(構造化問合せ言語) のことで、データベースの定義や操作などを実現するためのデータベース言語の一つです。リレーショナル型データベースに対応したデータベース言語として ISO 及び JIS において規格化されており、現在ではリレーショナル型データベースの事実上の標準として位置づけられています。
2.3. SQL の機能
SQL を実装した商用リレーショナル型データベースが普及し、これが規格化されたのは,SQL が機能的で使いやすかったからです。
本来データベースを管理しているのは RDBMS ですが、RDBMS 自体はユーザからの指示に従って管理を行ないます。このとき、ユーザはデータベース言語を使用して RDBMS を制御し、データベースを管理するのです。このデータベース言語が SQL であり、その制御機能として大まかに以下の 3 点の機能があります。
制御機能 | 詳細 |
データベース定義 | データを格納すべき表の定義 |
複数の表を関連づけるための規約や制約 | |
データベースに必要な機密保護の宣言 | |
データベース操作 | 表に対するデータの登録・修正・削除 |
複数の表の結合、ビュー表の作成などの集合操作 | |
表中のデータを検索 | |
トランザクション管理 | 回復や同時実行のための最小単位として保障される一連の処理の操作 |
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