1.3 UMLの特長
UMLには大きく3つの特長があります。
- 標準化されている
- 理解しやすい
- 表現力が高い
UMLでは、さまざまな図が用意されています。この図を「ダイアグラム」と呼びます。どのダイアグラムで表現するかは、モデリングの目的によって異なります。以下は、主なダイアグラムです。どのような場合に、そのダイアグラムを使用するかも、あわせて説明しています。
ダイアグラム
|
目的 |
---|---|
ユースケース図
|
ユーザがシステムに要求する機能や振る舞いを表現する
|
クラス図
|
クラス間の静的なつながりを表現する
|
オブジェクト図
|
オブジェクト間の静的なつながりを表現する
|
シーケンス図(相互作用図)
|
オブジェクト間の協調動作を時系列で表現する
|
コラボレーション図(相互作用図)
|
オブジェクト間の協調動作を平面的に表現する
|
ステートチャート図
|
特定のオブジェクトの状態の変化を表現する
|
アクティビティ図
|
ひとまとまりの手順の流れを表現する
|
コンポーネント図
|
プログラム間の依存関係を表現する
|
UMLは複数のダイアグラムを用意しているため、ソフトウェア開発のさまざまな局面で使用することができます。次章以降、各ダイアグラムについて詳しく説明していきます。