目次へ

1.2 UMLとは

UMLは、Unified Modeling Languageの略で、モデリングを行う際に使用する表記法です。特に、オブジェクト指向に基づいてモデリングを行った結果を表現する目的で規定されました。

1980年代末から1990年代初めにかけて、オブジェクト指向技術の発展ととも、様々なモデル記述言語が登場しました。UMLが誕生する前にはOMT(Object Modeling Technique)法、Shelaer/Mellor法、Coard/Yourdon法、Booch法などの多くの記述言語が存在していました。複数のモデル記述用語が存在することにより、以下のような問題が生じていました。

  • 同じモデリング言語を使用するもの同士で開発チームを構成することが難しい
  • 開発者同士がプログラムの構造を議論するための共通言語がない
  • 開発プロジェクトごとにモデリング言語が異なり、そのつど学習の必要がある
  • 利用するモデリング言語に対応するツールが少なく、高価

UMLは、上のような問題を解決する「統一的なモデル記述言語」として、1990年代に入ってから、OMT法、OOSE法、Booch法を元に作成されました。UMLは特定の方法論や開発プロセスから独立した、中立的で汎用性のある表記法を目指しています。1997年に正式にOMG(Object Management Group)の標準となりました。現在ソフトウェア開発におけるモデル記述言語として、広く使用されています。

↑このページの先頭へ

こちらもチェック!

PR
  • XMLDB.jp