2.プログラムの作成とコンパイル
2.1.プログラムの作成
C言語には「main」と呼ばれる特別な関数が存在し、どのプログラムでも必ず1つのmain関数がなければなりません。プログラムはmain関数を呼び出して関数内の処理を順次実行し、それが終了するとプログラムも終了します。つまりmain関数そのものが1つのプログラムと言えます。下記は、プログラムを実行したコンソールに「Hello World!」と表示するサンプルプログラムです。
#include <stdio.h> int main(int argc, char *argv[]){ char *str; str="Hello World!"; puts(str); return(0); }
このプログラムにも「main関数」が1つ存在します(3〜8行目)。1行目にある「#include <stdio.h>」と3行目のmain関数の定義については、プログラムを作成する上で必要な「おまじない」と、最初は考えて下さい。当面は、以下の雛型にしたがってプログラムを作成すれば問題ありません。
#include <stdio.h> int main(int argc, char *argv[]){ +-----------------------------+ | | | 処理の記述 | | | +-----------------------------+ return(0); }
2.2.コンパイルと実行
LinuxでCプログラムをコンパイルするには「gcc」コマンドを使用します。例えばプログラムファイル名が「test.c」である場合、
gcc test.c
でコンパイルを実行することができます。プログラムにエラーが無い場合は、コンパイラは実行ファイル「a.out」を作成します。作成される実行ファイルの名前を指定したい場合は、gccの「-o」オプションを使用します。
gcc -o test.exe test.c
上記の場合には、test.exeという名前の実行ファイルが生成されます。プログラムを実行するには、実行ファイル名をコマンドとして指定すればよいです。例えば、カレントディレクトリに実行ファイルa.outがある場合は、
./a.out
でプログラムが実行できます。サンプルプログラムを実行すると、以下のような結果になります。
$ ./a.out Hello World!