1. データベースの概要
- 1.1. データベースとは
- 1.2. データベースシステムの特徴
- 1.3. データベースとファイルの違い
- 1.4. 代表的なデータモデル
- 1.5. リレーショナル型データベース
- 1.6. まとめ
1.1. データベースとは?
第二次大戦後の米軍が、そこにアクセスすればすべての情報が得られるように、点在していた膨大な量の資料をひとつの基地に集約して効率化を図りました。この際にデータベースという言葉が誕生したと言われています。一ヶ所に集められた情報基地をData(情報)のBase(基地)と呼んだのです。
図書館をイメージ
データベースの概念を簡単に理解するために図書館をイメージしてみます。
図書館には膨大な量の資料や書籍があり、その分野は多岐にわたります。そして図書館の利用者は、それぞれ異なる調査目的を持って訪れます。図書館ではこのようなユーザニーズに応えるために様々な工夫がなされています。
もしも、図書館にある膨大な量の資料や書籍が全く整理・分類されていないとします。利用者はどのように目的の資料や書籍を探し出せば良いかわからず、結局全ての資料を調べなくてはなりません。結果的には、せっかく1ヶ所に集められた資料や書籍も全く意味を成さないものになってしまいます。
実際には、資料や書籍を管理する人(図書館司書)が、
- 資料・書籍を分類
- 新刊の入荷
- 書籍の補修
などを行なっているので、利用者は欲しい資料・書籍を見つけることができ、いつでも快適に目的の資料・書籍を手にすることができるのです。
上の絵では、右の書棚がデータベースにあたります。 また、図書館司書はデータベース管理システム(DBMS)に相当します。
データベースとは
データベースとは、「様々な目的を考慮して整理整頓されたデータの集まり」だと言えます。また、データベースはただ整理整頓されているだけでも役にはたちますが、図書館司書にあたるデータベース管理システム(DBMS)の存在があって、利用者に相当するプログラムやユーザが更に快適にそのデータベースを利用できるようになるのです。
(実習課題1)
データベース管理システム (DBMS) とは何か説明せよ。
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