XMLの基本 2章 XMLの構造
- 2.1 XML宣言
- 2.2 要素
- 2.3 属性
- 2.4 XMLの構造
- 2.5 xml:space属性とxml:lang属性
- 2.6 CDATAセクション
- 2.7 まとめ
2.2 要素
XML文書において、最も基本となる情報単位が要素です。以下は、greetingという要素が、Hello!という文字列のコンテンツを持っている例です。
<greeting> Hello! </greeting>
要素は、開始タグ(<greeting>)から終了タグ(</greeting>)までの部分を示します。開始タグと終了タグの間のテキストを、コンテンツと呼びます。コンテンツは、文字列のほかに、要素を含むことができます。以下に、greeting要素の中に、<thanks>という要素をネストさせた場合の例を示します。
<greeting>
<thanks> Thank you !! </thanks> </greeting>
要素には、コンテンツをもたない空要素もあります。以下の例は、nothingというコンテンツを含まない要素の例です。書式は2つありますが、どちらも同じ意味を示します。
<nothing></nothing> <nothing/>
コンテンツを含まない要素をあらわすタグ(上記の例では、<nothing/> )を、空要素タグと呼びます。
2.3 属性
属性は、XML文書の中で、要素に対して付加的な情報を付け加えるために使用されます。以下は属性の例です。
<book author="志賀直哉”>小僧の神様 </book>
属性は、要素の開始タグまたはあき要素タグの中に記述されます。付加される情報は名前と値のペアで表現されます。上の例ですと、book要素にauthorという名前の属性が付け加えられています。author属性の値は志賀直哉です。
属性は複数記述することもできるが、その順番に意味はありません。つまり、以下の2つは同じことを示します。
<book author="志賀直哉” title="小僧の神様"/> <book title="小僧の神様" author="志賀直哉" />
名前で使用できる文字は、以下のようになっています。
また、xmlで始まる名前は、将来のために予約されているので、使用できません。また、':'(コロン)は名前空間のために予約されてるので、使用しないほうが望ましいです。 |