解答例 - 実習課題3 - 1. データベースの概要
(実習課題3)
データモデルにはどのようなものがあるか? またそれぞれの特徴はどのようなものか? 長所と短所を挙げて説明せよ。
解答例
データモデルには、「構造型データベース」である「階層型データベース」と「ネットワーク型データベース」、非構造型である「リレーショナル型データベース」と「オブジェクト型データベース」がある。
「構造型データベース」
データの各属性をひとつのノードとし、それらを互いに親子関係で結び付けることにより、データを表現するモデルである。このモデルには次の二つのタイプがある。
「階層型データベース」
各ノードがただひとつの親レコードしか持たないタイプ。
全体として木構造をなす。このため、重複するノードを持つという欠点がある。
「ネットワーク型データベース」
各ノードが複数の親レコードを持つことができるタイプ。
全体として網目構造をなす。ノードの重複は無いが、親子関係が複雑に入り組んだ構造になりがちである。
「リレーショナル型データベース」
各データを 2 次元の表として表現し、複数の表のデータを関連付けることによって、すべてのデータをひとつの巨大なデータベースとして表現するモデ
ル。
構造型と比較して、容易に巨大なデータベースを構築することができる。
現在利用されているデータベースのほとんどがこのモデルである。
「オブジェクト型データベース」
オブジェクト指向設計をデータベース設計に適用したモデルで、複雑なデータ構造に適している。
パフォーマンスの低さとスケーラビリティ不足のため、ほとんど普及していない。