5. JDBC によるデータアクセス
Spring Framework 5章 JDBC によるデータアクセス
5.1. JdbcTemplate
1章の冒頭で紹介したように Spring にはデータベースへのアクセスを簡単にするために JDBC 抽象化レイヤを提供するモジュールが含まれています。このモジュールを使用することによりプログラマは Connection 等のリソースの取得・破棄といった実際のロジックとは関係のない処理を行う必要がなくなります。つまり以下のような try, catch, finally は書かなくて良いということです。
Connection conn = null; try { conn = DriverManager.getConnection(url, userName, password); ... } catch (SQLException e) { e.printStackTrace(); } finally { if (conn != null) { try { conn.close(); } catch (SQLException ignore) {} } }
このほかにも Spring の DAO モジュールには DataSource へのアクセスを簡単にする機能や、ストアドプロシジャや各種クエリを実行する機能、RDBMS
固有のエラーコードを翻訳する機能等が含まれます。ここではこのモジュールの中でももっとも重要なクラスである org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate
を使用してデータベースにアクセスする方法を見ていきます。