4. 便利なメソッド
JUnit 4章 便利なメソッド
- 4.1. setUpとtearDown
- 4.2. TestSuiteクラス
この章では、テストプログラムを記述する時に便利なメソッド、クラスについて説明します。
4.1. setUpとtearDown
setUpメソッドは、各テストメソッドが呼び出される前に実行されます。逆に、tearDownメソッドでは、各テストメソッドの終了後に実行されるメソッドです。例えば、以下のようなテストクラスがあったとします。public class DBTest extends TestCase{ public DBTest(String name){ super(name); } public void testInsert(){ //データベースに接続 //insertのテスト //データベース接続の切断 } public int testSelect(){ //データベースに接続 //selectのテスト //データベース接続の切断 } }
上の例の場合、testInsertメソッドでもtestSelectメソッドでも、まず、データベースに接続し、メソッド終了時には接続を切断しています。このように、共通の処理を繰り返し記述するのは冗長で、プログラムが見づらくなります。setUpメソッドとtearDownメソッドを使用すれば、上のコードは以下のようになります。
public class DBTest extends TestCase{ public DBTest(String name){ super(name); } protected void setUp(){ //データベースに接続 } protected void tearDown(){ //データベース接続の切断 } public void testInsert(){ //insertのテスト } public int testSelect(){ //selectのテスト }
setUpメソッドとtearDownメソッドは、各テストメソッドが実行されるたびに実行されることに注意してください。上のクラスを実行すると、処理の流れは以下のようになります。