ユーザインタフェース 9章 基本的なコンポーネント3
- 9.1. javax.swing.JList
- 9.2. javax.swing.JComboBox
- 9.3. javax.swing.JProgressBar
- 9.4. javax.swing.JToolTip
- 9.5. キーボードとの連携
9.4. javax.swing.JToolTip
「JToolTip」はツールチップを表示するコンポーネントです。このコンポーネントを使用する方法は簡単で、「JComponent」クラスの「setToolTipText」メソッドを使用します。これまでに説明したコンポーネントはほとんど「JComponent」クラスを継承したクラスですので、このメソッドを持っています。例えば以下のようにすると、プログレスバーにマウスカーソルが入ったときツールチップを表示させる事ができるようになります。
JProgressBar bar=new JProgressBar(); bar.setToolTipText("progress bar");
しかしこの方法では、状況に応じてツールチップの表示内容を変更する事ができません。そのためには「JComponent」クラスの「getToolTipText」をオーバーライドします。ツールチップは表示の際、このメソッドを呼び出し、その返り値を表示します。
(実習課題5)
実習課題4のプログラムを改良しなさい。
- マウスカーソルがプログレスバーの上に来たとき、ツールチップを表示するようにする事。
- 表示する値は、その時のプログレスバーの値。
- (ヒント)「JProgressBar」を継承したクラスを作成し、「getToolTipText」メソッドをオーバーライドする事。