4. データグラム
ネットワークプログラミング 4章 データグラム
- 4.1. データグラム通信
- 4.2. DatagramSocketクラス
- 4.3. DatagramPacketクラス
- 4.4. データグラム通信プログラム
- 4.5. プログラムの実行
本節では、TCPと比較したUDPの特徴について説明し、DatagramSocketとDatagramPacketを用いたUDP通信プログラムの作成方法を学習します。
4.1. データグラム通信
TCPとUDPの大きな違いの一つは、TCPが固定的な接続を確立しなければいけないのに対して、UDPでは固定的な接続が必要ないという点です。この違いは電話と郵便の違いにたとえることができます。電話では、まず電話番号をダイヤルして相手との接続を確立します。接続が確立されると、受話器を通して接続された相手と通話することができます。それに対して、郵便では電話のような固定的な接続は確立されません。送りたい物があるたびに、毎回封筒に宛先を書いて投函します。
TCP通信は、電話のように事前にコネクションを確立し、入出力をストリームとして取り扱います。UDP通信は、個々の封筒(パケット)に毎回宛先を書いてデータを送信します。
UDPで通信を行うためには、DatagramSocketクラスおよびDatagramPacketクラスを用います。