5.2. コメントの挿入
コメントノードを付加する方法は、テキストノードを付加する方法と非常に似ています。
まず、DocumentオブジェクトのcreateCommentNode(String data)メソッドを使用し、コメントノードを作成します。引数には、コメントの内容を指定します。戻り値として、Commentノードが返されます。作成したCommentノードは、appendChild()メソッドを使用してDOMツリーに付加します。
以下のように、XML宣言の後にコメントを挿入するとします。
1 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> 2 <!-- DOMのテスト用に作成しましたXML文書です。 --> 3 <root/>
以上のXML文書を出力するプログラムは以下のようになります。
... 17 public static void main(String args[]) throws Exception{ 18 ... 21 Document document = domImpl.createDocument("","root",null); 22 23 Comment comment = document.createComment("DOMのテスト用に作成したXML文書です。"); 24 document.appendChild(comment); 25 26 ... 37 38 } 39 40 }
Documentノードのインスタンスを取得したら(21行目)、コメントノードを作成します。23行目で、documentのcreateCommentメソッドを使用し、コメントノードを作成しています。次に、Documentノードの子ノードとして、コメントノードを追加します。24行目では、appendChild()メソッドを使用して、コメントを追加しています。
(実習課題1)
以下のantのbuildファイルを生成するプログラムを作成しなさい。
<project name="sample_project" default="compile" basedir="."> <property name="srcdir" value="./src"/> <target name="compile"> <!-- ここにコンパイルを実行するタスクを記述 --> </target> <target name="install" depends="compile"> <!-- ここにインストールを実行するタスクを記述--> </target> </project>