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2005.10.14 株式会社四次元データ 小野彩子

11.3 JAXBコンテキストとMarshaller

最後に、XML文書として出力します。XML文書よりインスタンスを作成する場合と同様に、まずJAXBコンテキストを取得します。パッケージ名は、クラスを生成するときに「xjc.sh」コマンドの引数に指定したものです。

        JAXBContext jc = JAXBContext.newInstance("test.jaxb");

次に、XML文書を生成する「Marshaller」を作成します。Marshallerは、JAXBContextのcreateMarshallerメソッドを使って作成します。

        Marshaller marshaller = jc.createMarshaller();
        marshaller.setProperty(Marshaller.JAXB_FORMATTED_OUTPUT ,
                                   new Boolean(true));

setPropertyでは、出力形式の設定を行っています。例えばここでは、Marshaller.JAXB_FORMATTED_OUTPUTプロパティの値をtrueに設定しています。これにより、出力されたXMLは、要素ごとにインデントされ人間に見やすいものになります。出力は、Marshallerのmarshalメソッドを用いて行います。一つ目の引数は、ルート要素を表すインスタンスです。この例では、employees要素になります。二つ目の引数は、出力先のStreamです。

            marshaller.marshal(employees,
                               new FileOutputStream("employees.xml"));

このプログラムを実行すると、employees.xmファイルに以下のように出力されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<employees>
    <employee>
        <name>山田太郎</name>
        <nameKana>ヤマダタロウ</nameKana>
        <section>開発部</section>
    </employee>
    <employee>
        <name>海野次郎</name>
        <nameKana>ウミノジロウ</nameKana>
        <section>営業部</section>
    </employee>
</employees>

(実習課題1)

9章の実習課題で作成したスキーマやJAXBにより自動生成したクラス(Products、Product...)を使用し、以下のXML文書を生成するプログラムを作成しなさい。

product.xml
<?xml version="1.0"?>
<products>
  <product>
    <name>ゼロからはじめるJava</name>
    <price>1905</price>
  </product>
  <product>
    <name>ゼロからはじめるJ2EE</name>
    <price>2095</price>
  </product>
</products>

解答例はこちら

 

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