XML DOM XSLT 1章 DOMの基礎
- 1.1. DOMとは
- 1.2. JAXPのインストール
- 1.3. 簡単な例:Hello World!!
1.3. 簡単な例:Hello World!!
それでは、DOMを使ったプログラムを作ってみましょう。まずは、操作するXML文書を作成します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-16" standalone="yes"?> <sample>Hello World ! !</sample>
要素を一つもつ、最も簡単なXML文書です。OS付属のエディタ(notepad、emacs ...)などで上記2行を記述し、"helloWorld.xml"という名前で保存します。このとき、文字コードに注意してください。このXML文書では「encoding="UTF-16"」、つまり「文字コードはUnicodeである」としています。保存するときも、Unicodeで保存してください。
このXML文書のsample要素の内容を取得して、コンソールに表示するプログラムを作成しようと思います。プログラムは以下のようになります。
1 import java.io.*; 2 import org.w3c.dom.Document; 3 import org.w3c.dom.Node; 4 import javax.xml.parsers.*; 5 6 public class SimpleDOMSample{ 7 8 public static void main(String args[]) throws Exception{ 9 10 Document document= DocumentBuilderFactory 11 .newInstance() 12 .newDocumentBuilder() 13 .parse(new File("helloWorld.xml")); 14 15 16 Node node=document.getDocumentElement(); 17 Node childNode=node.getFirstChild(); 18 19 System.out.println(childNode); 20 } 21 22 }
10-14行目でXML文書を表す、Documentオブジェクトを取得しています。16行目で、ルート要素を取得しています。17行目でルート要素の内容、”Hello World!!”という文字列を取得し、最後にそれをコンソールに表示しています。詳しいクラスやメソッドに関しては、次章で説明します。
このプログラムをコンパイルし、helloWorld.xmlと同じディレクトリにおきます。最後に実行してみましょう。以下のように表示されれば成功です。
$java SimpleDOMSample Hello World !!
(実習課題)
上のXMLファイルとプログラムを作成し、実行しなさい。XML文書の「Hello World !!」の部分を変更し、プログラムがXML文書より値を読み込んでいることを確かめなさい。