3. 変数
2005.11.17 株式会社四次元データ 長池貴志
プログラミング言語で必須な「変数」ですが、もちろんJavaでも「変数」を用います。
他のプログラミング言語を学ばれた方は変数がどのようなものであるか理解されていると思いますが、初めてプログラミング言語を学ばれる方は変数が何であるか理解する必要があります。
理解されている方もJava特有の変数の考え方について覚えなくてはなりません。
それでは変数について見ていきましょう。
3.1 変数とは
変数とは、プログラム中において数値や文字列などの情報を一時的に格納しておく記憶領域のことです。簡単に言えば数学でよく使うxやyをイメージすればわかりやすいでしょう。 そこに情報を格納したり、取り出したりすることでプログラムは様々な動きをすることが可能になります。
xやyのように変数には「識別子」と呼ばれる名前をつけなくてはなりません。名前には英数字、アンダースコアが用いられます。ただし名前の先頭を数字にすることはできません。
変数の宣言
Javaでは変数を使う際には、どのような変数なのか「変数を宣言」して定義しなくてはいけません。
変数の宣言 書式 型 変数名; 例) int a = 5; char b = 'c';
この書式で変数を宣言します。ここでは「変数の型」と「変数名」を使って定義するということを覚えてください。上記の例では
「int 型の a という名前の変数を宣言し、 5 を代入する」
「char 型の b という変数を宣言し、 c を代入する」
ということを示しています。(intやcharが何なのかは後で説明します)
ではサンプルプログラムで見てみましょう。前章の「Hello World」と似ていますが、変数を宣言し、その変数に代入した値を出力するというプログラムです。
public class VarSample { public static void main(String[] args) { int a = 5; System.out.println(a); } }
実行すると 5 と出力されるはずです。これで実際に a に 5 が代入されたことがわかると思います。