サーブレット 2章 サーブレットの基本
- 2.1. サーブレットのライフサイクル
- 2.2. サーブレット毎の初期設定値の読み出し
- 2.3. リクエストからのパラメータの読み出し
2.2. サーブレット毎の初期設定値の読み出し
Webアプリケーションの設定ファイルで、サーブレット毎に任意の初期値を設定することができます。この節ではその方法について説明します。
設定はWebアプリケーションのインストールディレクトリにある「WEB-INF/web.xml」ファイルの<servlet>タグ内に<init-param>タグを作成して行います。例えば以下のようになります。
<servlet> <servlet-name>Sample</servlet-name> <servlet-class>SampleServlet</servlet-class> <init-param> <param-name>min</param-name> <param-value>5</param-value> </init-param> <init-param> <param-name>max</param-name> <param-value>10</param-value> </init-param> </servlet>
<param-name>で設定名、<param-value>で値を指定します。これらの値を読み取るには、「getInitParameter」メソッド(「GenericServlet」クラスで定義)を使用します。
public class SampleServlet extends HttpServlet{ public void init() throws ServletException{ String min=getInitParameter("min"); String max=getInitParameter("max"); } ... }
「getInitParameter」は指定された設定が無かった場合には、nullを返します。
(実習課題1)
以下のサーブレットプログラムを作成しなさい。
- 任意のデータベース・テーブルを表示するサーブレットプログラム。
- データベースへの接続の際に使用するユーザ名・パスワードなどは、全てWebアプリケーションの設定ファイルに記述すること。
- SQL文も設定ファイルに持たせること。
- 接続のために必要な前準備は、全て「init」メソッド内の処理で完了するようにしておくこと。