1. サーブレットの設定と実行
サーブレット 1章 サーブレットの設定と実行
- 1.1. サーブレットの特徴
- 1.2. 簡単なサーブレットクラス
- 1.3. サーブレットの設定
- 1.4. コンテナの設定
1.1. サーブレットの特徴
CGI(Common Gateway Interface)はWebサーバと外部プログラムを連携させる仕組みとして広く普及しています。CGIのプログラムの代表的言語はPerlで、掲示板など多くのWebプログラムがPerlで作成されています。しかしCGIには1つ欠点があります。クライアントから要求があるたびに、外部プロセスを1つ起動する点です。このため多くの要求がある場合には、極端にレスポンスが悪くなるという欠点を持っていました。
この解決策として登場したのが、WWWサーバに外部プログラムを実行するためのエンジンを組み込む方法です。ASPやPHPはこの方式を取っており、要求があるとWWWサーバーのプロセス内でスクリプトが実行され、応答が返されます。
サーブレットもASPやPHPと同じく専用のエンジンでプログラムが処理されますが、WWWサーバの中に組み込まれていません(mod_jservは除く)。サーブレットは「サーブレットコンテナ」という外部プログラムでプログラムが処理されます。特徴としては要求をスレッドで処理する点です。CGIのようにプロセスを起動せず、サーバープロセス内の1スレッドとして処理されます。
またサーブレットコンテナにはオンラインショッピングサイトなどでは必須のセッション管理の機能など、Webアプリケーション向けに豊富な機能が提供されているという特徴もあります。