1. メールの送信
JavaMail 1章 メールの送信
- 1.1. JavaMail API
- 1.2. javax.mail.Session
- 1.3. メールの送信
この章では、Java でメールアプリケーションを作成する方法について説明します。
1.1. JavaMail API
「JavaMail」は、Java でメールアプリケーションを作成するためのクラスが集められた API です。
- SMTP プロトコルによるメールの送信
- MIME メッセージの取扱
- POP3 プロトコルによるメールの受信
- IMAP4 プロトコルによるメールの受信
の機能が提供されています。この節ではメールの送信について説明します。
1.2. javax.mail.Session
JavaMail を利用するには、クラスライブラリを取得する必要があります。
http://java.sun.com/j2ee/ja/javamail/index.html
よりダウンロードしてください。また JavaMail は内部で、JavaBeans Activation Framework の機能も利用しているので、
http://java.sun.com/products/javabeans/glasgow/jaf.html
よりダウンロードしてください。それぞれ jar ファイルを含んでいますので、それらをクラスパスに含めるようにして下さい。
メールを送信するためには、まず javax.mail.Session オブジェクトを取得する必要があります。Session の getDefaultInstance メソッドを使用して取得しますが、引数に java.util.Properties を指定します。
javax.mail.Session getDefaultInstance(java.util.Properties props)
Properties にはメールサーバに接続する上で必要な情報をプロパティとして設定します。色々なプロパティがありますが、ここで必要なものは以下の1つです。
mail.smtp.host | メールサーバのホスト名 |
この値を Properties に設定して、Session を作成します。以下はその部分だけを抜き出したものです。メールサーバとして「localhost」を指定しています。
Properties properties=new Properties(); properties.setProperty("mail.smtp.host", "localhost"); Session session=Session.getDefaultInstance(properties);