JSP 2章 JSPの基本2
- 2.1. 暗黙オブジェクト
- 2.2. application/config/pageContext/page
- 2.3. out/request/response
- 2.4. session
- 2.5. exception
2.2. application/config/pageContext/page
「application」はWWWアプリケーション全体の設定や情報の取得を行うために用います。その利用方法はサーブレットの場合と同じです。以下のサンプルでは、WWWアプリケーション全体の設定を読み込んでいます。
<% String serverName=application.getInitParameter("serverName"); %>
「config」はJSPページにおける設定を読み込むために用います。サーブレットにおいても「ServletConfig」を用いて設定の読み込みを行うのですが、「GenericServlet」「HttpServlet」がこのインタフェースを実装していたため、それを意識する必要がありませんでした。設定の読み込みは以下のようにします。
<% String encoding=config.getInitParameter("encoding"); %>
JSPページに対する設定も「WEB-INF/web.xml」を用いて行います。<servlet>タグの<servlet-class>の部分を<jsp-file>に変えて指定します。<jsp-file>では、WWWアプリケーションのルートディレクトリからのフルパスでJSPファイルを指定します。
<servlet> <servlet-name>TopPage</servlet-name> <jsp-file>/jsp/top.jsp</jsp-file> <init-param> <param-name>encoding</param-name> <param-value>EUC-JP</param-value> </init-param> </servlet>
「pageContext」はJSPページで使用されるオブジェクトを管理するクラスです。暗黙オブジェクトも管理されています。「pageContext」には任意のオブジェクトを登録できますが、これは当該JSPページ内でのみ有効になります。またJSPページから「include」「forward」するためのメソッドも提供しています。以下は「pageContext」に任意のオブジェクトを登録するサンプルです。
<% Animal animal=new Animal(); %> <% pageContext.setAttribute("animal",animal); %>
「page」はJSPページ自身のインスタンスを表します。「javax.servlet.jsp.HttpJspPage」のインスタンスですが、「java.lang.Object」にキャストされています。あまり利用する事はありません。
(実習課題1)
以下のJSPページを作成しなさい。
- WWWアプリケーション全体の設定およびJSPページに対する設定を取得し、表示する事。設定は任意のものでよい。