6.3. 便利な設定
上の実習課題を行うと分かりますが、『プロキシサーバ』はアクセスした全てのファイルについて『HTTPリクエスト』を作成するので、本来の負荷テストでは不要な、画像への『HTTPリクエスト』等も作成されてしまいます。これでは不便なので、『プロキシサーバ』では、任意のファイルのみを『HTTPリクエスト』にしたり、作成する『HTTPリクエスト』から任意のファイルを除外したりするように設定できます。
『プロキシサーバ』の設定画面の「挿入するパターン」や「除外するパターン」に適切な文字列を追加することにより、そのような設定が可能となります。「挿入するパターン」や「除外するパターン」では、正規表現が使用できます。正規表現の詳しい説明はここでは省きますが、『プロキシサーバ』の設定でよく使用する正規表現は「.*\.gif」等です。正規表現では「.*」は任意の文字数の任意の文字列を表し、「\.」は"."という文字を表すので、「.*\.gif」という文字列は、拡張子がgifである全てのファイルを表現することになります。
「挿入するパターン」の項目に何らかの文字列を追加した場合、その文字列に適合するファイルへのアクセスのみが『HTTPリクエスト』として追加されます。この項目には「.*\.html」「.*\.jsp」あるいは「.*\.do」等が追加されることになるでしょう。
「除外するパターン」の項目に何らかの文字列を追加した場合、その文字列に適合するファイルへのアクセスは『HTTPリクエスト』として追加されません。この項目には、「.*\.gif」「.*\.jpg」等が追加されることになるでしょう。
(実習課題2)
実習課題1を修正し、『プロキシサーバ』の「除外するパターン」に画像ファイルを示す文字列を追加して、それに適合するファイルについての『HTTPリクエスト』が生成されないことを確認しなさい。