5. アサーション
5.1. アサーションとは
アサーションとは、テストをしているサーバから受け取った応答を検査し、その応答が正しい応答かどうかをチェックするものです。アサーションを追加するには、他の要素を追加するのと同様に、対象とする要素(スレッドグループやHTTPリクエストなど)を選択し、右クリックをするかあるいは編集メニューから、追加 → アサーション で追加するアサーションを選択することで追加できます。
アサーションにはいくつか種類があり、その種類によって検査する内容が異なります。検査結果が合格であった場合はそのテストは成功と判定され、検査結果が不適合の場合はそのテストは失敗と判定されます。成功したか失敗したかは、通常のリスナー(『結果を表で表示』リスナー等)でも確認できますが、アサーションの結果を詳細に知りたい場合は、『アサーション結果』リスナーを追加します。『アサーション結果』リスナーを追加していると、テストでのアサーションの検査結果の詳細が右ウィンドウの「アサーション:」の欄に表示されますので、アサーションで検査した項目がどうであったかを詳細に知ることができます。
アサーションを使えば、サーバからの応答の内容まで検査できますので、負荷テストで正しい応答が返ってきているかどうか等のチェックのために、積極的に活用しましょう。
アサーションには、通常の『アサーション』の他に、『アサーションの持続』『サイズアサーション』『XMLアサーション』があります。次の節から、各種のアサーションについて説明していきます。
5.2. アサーション
通常の『アサーション』は、サーバから応答された文字列を検査します。右ウィンドウ下部の「追加」ボタンを押すと「テストパターン」に空欄が追加されるので、その空欄に検査したい文字列を書き込みます。この文字列には正規表現が使用できますので、「<TITLE>.*</TITLE>」といった指定も可能です。
この『アサーション』では、サーバからの応答と「テストパターン」で指定された文字列を比べ、「パターンマッチングルール」で指定されたとおりになっていれば成功、そうでなければ失敗とみなされます。
5.3. アサーションの持続
『アサーションの持続』は、指定された時間内にサーバから応答があったかどうかを検査します。右ウィンドウの「アサートの持続」内の「持続時間(ミリ秒)」の欄にサーバからの応答時間を指定します。サーバからの応答時間がここで指定した時間(ミリ秒)以内であった場合は成功、それより遅かった場合は失敗となります。