- 2012/08/15 一部修正しました
Ant 2章 ビルドファイルの構成
- 2.1. プロジェクト(Project)
- 2.2. ターゲット(Target)
- 2.3. タスク(Task)
2.3. タスク(Task)
タスクとは、コンパイルやファイルのコピーなど、実行されるひとつの作業です。Antではひとつのターゲットにおいて複数のタスクを実行させることができます。
Antには事前に定義されている組み込みタスクが用意されています。組み込みタスクは大きく分類して、コアタスクとオプショナルタスクに分類されます。コアタスクは基本的なタスクであり、特に追加のモジュールなどを用意しなくてもすぐに利用できるタスクです。オプショナルタスクは、ある特定の開発用製品に特化したものなど、あまり汎用的ではないタスクです。オプショナルタスクを利用するには、jarファイルなどでそのタスク用のモジュールをantに追加してやらなければいけない場合もあります。
組み込みタスクは多数存在します。ここではよく使われるものや有用なものをピックアップして紹介していきますが、すべての組み込みタスクを説明することはできません。組み込みタスクについて詳しく知りたい場合は、以下のドキュメントを参照するとよいでしょう。
Antではユーザが独自のタスクを作成することもできます。
一般的にタスクは、それぞれの動作を決定するために、属性値を設定してやらなければいけません(属性値が全く必要のないタスクもいくつか存在します)。設定することのできる属性の種類はタスクによって異なりますが、すべてのタスクで指定することのできる共通の属性が3つ存在します。これらのいずれの属性も必須ではありません。
属性名 | 説明 | 必須 |
---|---|---|
id | このタスクを識別するための名前です。この名前はビルドファイル内で一意でなければいけません。 | |
taskname | このタスクの別名です。このタスクが実行されるとき、Antのログにtasknameで指定した名前が出力されます。この名前はビルドファイル内で一意である必要はありません。 | |
description | このタスクに関するコメントを記述します。 |
なお、id属性は、タスクに限らずあらゆる要素で指定することができます。ビルドファイル内で要素を識別するために用いられます。
(実習課題)
次の条件を満たすビルドファイルbuild.xmlを作成し、実行結果を確認してください。
- プロジェクト名は任意。
- 定義するターゲットは以下の3つ。 情報の表示にはechoタスクを用いること。
- show-project:プロジェクト名を組み込みプロパティを用いて表示する。
- show-user:ビルドを実行したユーザ名を表示する。
- show-jre-version:Antの実行に利用しているJRE(Java Runtime Environment)のバージョンを表示する。
- show-projectターゲットをデフォルトターゲットとする。
- show-userターゲットおよびshow-jre-versionターゲットを実行するとき、常にshow-projectターゲットが事前に実行されるようにする。