年が明けたと思ったら早や3月。そろそろ人事異動や組織改編の準備が始まっている企業も多いのではないでしょうか。
この私も4月から新しいプロジェクトチームに参加することになり、すでにメンバーとの様々な打ち合わせが始まっています。
しかし、部門横断的に結成された10名を超えるこのチーム、実はお互いのことをあまり良く知らない。しかも事務所が大阪、東京と分かれていて、飲み会を開くのも難しい……ということで、このたび「WEB飲み会」を試してみることにしました。
WEB飲み会って何?
ビデオチャットのできるクラウドサービスやTV会議システムを使ってオンラインで行う飲み会です。「リモート飲み会」とか「オンライン飲み会」とも呼ばれているようです。
参加メンバーは各自でお酒やおつまみを用意し、自宅PCやスマホから接続します。複数人が集まって拠点同士を繋ぐのではなく、1人1人が個別にアクセスし、対等な関係で話せるのがポイントです。
リモートでコミュニケーションが取れるだけでなく、安上がりですむ、チョット人見知りでも発言しやすい、自宅から参加するので家族サービスと両立できる、などのメリットが挙げられています。
今回の目的
- プロジェクトメンバーのコミュニケーション活性化
- メンバー同士が気軽に、対等に話せる場にする
- 今後も継続すべきか見極める
という点を頭の片隅に置きつつ、とにかくやってみようという軽い気持ちで取り組みました。
「appear.in」を選んだ理由
普段の業務ではGoogle ビデオハングアウトを使ってよく会議をしているのですが、WEB飲み会体験者からappear.inがお勧めとのアドバイスがあり、両者を比較してみました。
appear.in | Googleビデオハングアウト | |
---|---|---|
料金 | 無料 (有料プランもあり) |
無料 |
サインアップ | 不要 (有料プランは必要) |
Googleアカウントが必要 |
1部屋の最大人数 | 8人 (有料プランは12人) |
10人 |
画面構成 | ||
スマホアプリ | あり | あり |
画面共有機能 | あり | あり |
テキストチャット機能 | あり | あり |
スタンプ機能 | あり | あり (拡張アプリにて提供) |
大きな違いは画面構成くらいだったのですが、今回は会議のような1:nの関係ではなくn:nの関係にしたかったので、「appear.in」を使ってみることにしました。サインアップが必要ないのも面倒さを感じさせないための大きなポイントです。
準備
WEB飲み会のメリットの一つに、「幹事が楽ちん!」というのもあります。お酒やおつまみは各自で用意するので居酒屋の予約は不要。準備するものといったら日程決めと参加者への告知くらいでしょうか。
今回は経験者のアドバイスを得て、以下のようなルールを決めて事前に案内しました。
- 開始は20時
- 全員違う場所からアクセスする
- 途中参加、途中退席は自由!
- 部屋の行き来も自由!
- 同時に喋るとワケワカランとなるので、相手の話を聞いてから話しだすということを意識するとスムーズ
- 新しく缶を開けるときは画面に向けて開けると盛り上がるらしい
- 自宅だとだらだら続けてしまうので22時には終了しましょう
WEB飲み会の様子
では実際の様子をご紹介。
- 平日の20時、5人からスタート。自宅から参加……のはずでしたが、5人中4人はなんだかんだで会社からアクセス。
- 全員が違う場所からアクセスするのがルール。というわけで、会社組は会議室を1室ずつ占領しています。
- 新しい人がジョインするたび、缶ビールを画面に向けて乾杯!
- 人数が多くなってきたので2部屋に分かれます。PCなら同時に両方の部屋に参加することも可能。
- チャットツールを併用すると、別の部屋の様子が分かって便利。
- 大阪から、京都から、東京から、四国から、帰宅中の路上から。そしてお子様からワンコまで。
- あっというまに2時間が経過。記念撮影して予定どおり22時に終了。のべ16人と1匹に参加してもらうことができました。
- 飲み過ぎて途中から記憶がない人も。自宅ならそのまま寝られるのでいいですね。
参加者の感想(アンケート結果)
- おおむね高評価でした!
- 休日よりは平日のほうが参加しやすいようです。今回は20時から開始しましたがもう少し遅めのほうが良さそうです。
- WEB飲み会でいちばん悩ましかったのが1部屋あたりの適正人数です。8人でもカオスな面白さがあって良かったのですが、やはり5人以下にコントロールするのが良さそうです。
- 画質、音質は意外とストレスがなかったという声が多かったです。ただスマートフォンからだと接続が不安定になり電池の消耗も激しいため、外出先からの参加はやや難しそうです。
- 良かった点(抜粋)
- 想像したより楽しかった
- 思った以上に違和感がなかった
- 部屋を出たり入ったりが気軽にできる
- 1人1人しゃべる形式が良かった
- 東京の人とも話せた
- 自宅から繋ぐとプライベートの雰囲気が知れ、親しみがわきますね!
- 酔っ払ってももう家なので帰るめんどくささがなかった
- しっかり表情を見れるっていうのはいい、外で飲んでるときって表情を意外と見てないことに気付いた
- 気になった点、改善点(抜粋)
- 飲み物の補給に困った
- 何度かカメラ映像がフリーズした
- 1部屋5〜6人を超えるとカメラ映像が不安定になる
- 大人数になると喋りたいけどタイミングが難しいという人がいそう(よく喋る人がずっと喋りがち)
- 他の部屋に行きたくても移動するタイミングが難しい
- スマホだと環境に左右されやすい(電波状況、端末のスペック、電池残量など)
まとめ
WEB飲み会は、短時間でも、どこからでも参加できる手軽さがいい!
驚くことに、もともと予定があった方以外は全員参加。中には残業の合間に参加された方、お子様の就寝タイムに合わせて退席された方、商談帰りに歩きながら参加してくれた方もいましたが、もしリアルな飲み会だったら参加を見合わせたかもしれません。
「appear.in」はWEB飲み会に最適!
画質は人数が多いとやや不安定でしたが、1人1人の表情をしっかり見ることができます。音質はとても良く、複数人が同時に話しても割と聞き取ることができました。またサインアップ不要でURLさえ共有すれば誰でも参加できる手軽さもいいいですね。
部屋の分け方は課題
今回は細かいルールは決めず流れに任せたのですが、部屋を移動する人とそうでない人に分かれてしまっていた気がします。2回目以降は、部屋ごとにテーマを決めたり、シャッフルタイムを設けるなど、マンネリ化しない工夫が必要そうです。
皆さんもぜひ、新しいチームで「WEB飲み会」を試してみてはいかが?